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スポーツ、というとどういうイメージを持つでしょうか？集団でスポーツ、というと学生時代の体育でするようなサッカー、バスケットボール、テニスなどの集団競技を思い浮かべると思います。そして、人によっては集団競技に苦手意識を持つ方もいるでしょう。このブログを書いている支援員も、実はそういった運動に対して苦手意識がある人間の1人です。
ですので、ビューズにおけるスポーツPGは、苦手意識のある方でも参加しやすいように『交流』に主眼に置いた内容を採用しています。勝負の要素がそもそもないものや、勝負の要素があっても運動の得意・苦手が影響しないものを選ぶようにしています。また、コミュニケーションは何もない状態よりも共有しているものがある状態（例：一緒に歩く、一緒に料理をするなど）の方が話しやすいものです。従って、利用者同士のコミュニケーションにまだ慣れていない方に対して、まずこのプログラムへの参加を勧めています。話せる人・仲の良い人ができると、より楽しくなって交流が深まり、運動に対するイメージも変わって続けやすくなります。
ここで具体的な内容をいくつか紹介したいと思います。
①スロージョギング
スロージョギングをご存じでしょうか？福岡大学スポーツ科学部名誉教授の故田中宏暁氏によって提唱された歩くペース（時速3-5km程）でゆっくり走るジョギングで、「隣の人と会話できる」くらいの負荷であることが特徴です。走るのが苦手でも問題なく、運動不足でも怪我をしにくく、かつウォーキングよりもエネルギー消費量が高いと言われています。
詳細は下記のURLをご参照ください。
ビューズでのスロージョギングは、事業所の近くにある円頓寺商店街への散歩も兼ねて行います。名古屋で最も古い商店街の一つといわれ、今も昔懐かしい面影を残しています。お店を見ながら話しても良し、話し疲れたら街並みを楽しむも良しで、自分のペースで楽に参加が出来ます。
②モルック
モルックをご存じでしょうか？モルックとは、フィンランド発祥のスポーツで、1996年に開発されました。お酒を飲みながら仲間で楽しむことが出来るように作られた、というエピソードもあり、激しい運動ではないことが分かると思います。数字が書かれたピンに対して棒を投げ、複数倒れたら取れた本数分、一本の倒れたらピンに書かれた数字分、それぞれ点数が入り、チームで50点になることを目指します。なんと50点を1点でも超えたら点数が半分になってしまうので、ぴったりを目指してピンを狙う、戦略性が高いゲームです。
詳細は下記のURLをご確認ください。
ビューズでは2チームに分かれて試合をしますが、運動神経よりも戦略性が求められるゲームであるため、チーム内で相談しながら進めることになります。これまで話す機会の少なかった参加同士でも自然に会話が生まれ、楽しみながら競い合うことができます。
季節で内容を変えており、春・夏の気候がいい時期は近所の公園でモルックを、秋・冬の寒い時期はスロージョギングを楽しんでいます。
体を動かすこと・人との交流に自信にがない人でも、気軽に参加できる
ご紹介した2つのスポーツは、どちらも運動への苦手意識があっても問題になりにくい内容です。また、自然に会話が生まれやすい仕組みになっており、参加後には自然と笑顔になっている方が多く、「気づいたらリフレッシュしながら参加できていた」という感想を多くいただいています。このプログラムを体をならす最初のきっかけにして、他の身体系プログラムへの参加につなげる方もいらっしゃいます。
2本続けてスポーツプログラムをご紹介してきましたが、これ以外の身体系プログラムについてもまたご紹介させていただきます。利用者の方の心身の健康増進のため、スタッフ一同力を尽くしていきたいと存じますので、一緒に楽しんでいきましょう！
