新しい生活が始まったり、人手不足の現場で必死に踏ん張っていたり……。 「もっとテキパキ動かなければ」「周りに迷惑をかけてはいけない」と、自分を鼓舞しながら毎日を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
けれど、ふとした瞬間にパソコンの前で手が止まってしまったり、朝起きた時に「どうしても会社に行きたくない」と感じてしまったりすること、ありますよね。
それは、決してあなたの能力が足りないからでも、根性が足りないからでもありません。
今回は、書籍『仕事は初速が9割』で紹介されている「3つのF」と、ビューズで多くの困りごとを聞いていく中で共通していた2つFを合わせた「5つのF」を紹介します。
今のあなたの心が少しでも軽くなるヒントを一緒に探してみませんか?
「5つのF」とは?
仕事がスムーズに進まない時、私たちの心には5つの「F」というブレーキがかかっていることがあります。具体的なエピソードの中に、今のあなたに近い状態がないか、そっと確認してみてくださいね。
① 「不明(やり方がわからない)」と ② 「不安(失敗が怖い)」
新入社員 Aさんの心の声 「これ、適当にまとめといて」と頼まれたけれど、実は専門用語がひとつも分からない……。でも、先輩は忙しそうだし、「こんなことも知らないの?」と思われるのが怖くて聞けない。何も手がついていないのに、こんなに時間だけが過ぎている…。
「分からない」と言い出せないのは、あなたが真面目で、仕事を大切に思っている証拠でもあります。けれど、その「不明」と「不安」が重なると、心はフリーズしてしまうものなのです。
③ 「不調(心身のコンディション)」
若手社員 Bさんの心の声 最近、しっかり眠れていない気がする。以前なら15分で終わったメールが、今は1時間経っても書き終わらない。やる気がないわけじゃないのに、体が鉛のように重くて辛い……。
これは、心身からの「少し休んで」というサイン、つまり「不調」の状態かもしれません。これを「甘え」と片付けてしまうと、心はさらに悲鳴をあげてしまいます。
④ 「不得意(苦手なこと)」と ⑤ 「不本意(納得がいかない)」
現場で踏ん張る Cさんの心の声 人手不足なのは分かるけれど、得意な企画仕事ではなく、苦手な計算作業ばかりが降ってくる。どうして私が? 何の説明もないし、もう自分のやりたい仕事はやらせてもらえないのでは…?
自分の持ち味が活かせない「不得意」や、納得感のない「不本意」な状況は、想像以上に私たちのエネルギーを奪っていきます。
「なぜ私ばかり……」と感じてしまう時は
心が疲れてくると、どうしても考え方が少しずつ「歪み」を帯びてしまうことがあります。 「どうして私だけがこんな目に」「きっとみんな私のことをダメな奴だと思っている」……。
特に「不本意」な気持ちが強い時は、周りがすべて敵のように見えてしまうこともありますよね。でも、それはあなたが悪いのではなく、ストレスがあなたの「心のメガネ」を少し曇らせているだけかもしれません。
もし、今のあなたが「作業が手につかない」「わけもなく涙が出る」といった「不調」を感じているなら、それはもう、気合で解決できる段階を少し越えているサインかもしれません。まずは「今はブレーキがかかっている時期なんだな」と、自分自身を認めてあげるところから始めてみませんか。
対処法:合言葉は「今の私は、〇〇なんだ」
仕事の詰まりを解消する近道は、上司や同僚への「報連相(相談)」だと言われます。でも、それができれば苦労はしませんよね。
相談を難しく考えず、まずは自分自身の状態に「ラベル」を貼ってみるだけでいいんです。
- 「今、私はやり方が分からなくて『不明』なんだな」
- 「失敗するのが怖くて『不安』なんだな」
そうやって言葉にできると、不思議と少しだけ冷静になれます。そして、もし可能なら、信頼できる人にそのまま伝えてみてはどうでしょうか。
「すみません、今この部分が『不明』で止まってしまっていて……。少しだけ教えていただけませんか?」
「仕事ができません」と言うのは勇気がいりますが、「〇〇(原因)で止まっています」と伝えることは、チームを助けるための「大切な情報共有」になります。
周囲で見守る方へ
もし、あなたの隣で元気がない同僚や後輩がいたら、そっとこう声をかけてあげてください。
「今、5つのF(不明・不安・不調・不得意・不本意)のどれかで、困ってたりしない?」
理由を決めつけずに選ばせてあげることで、相手は「あ、私は今『不安』だったんだ」と自分の心に気づくことができます。その気づきこそが、心の不調を防ぐ第一歩になるはずです。
社会復帰前の方へ
もし今回のブログで自分がつまずくFに気づき、情報共有をすればいいと分かっていも、実際の場面で対処することを考えると「不安」な方がいるかもしれません。
特に、休んでいた職場に戻る、新しい会社に再就職することを控えている方にとっては、過去の上手くいかなかったイメージが浮かび、踏み出す勇気がくじかれます。
仕事は代わりが効くかもしれませんが、あなたという存在の代わりはどこにもいません。
もし自分一人でどうすればいいか分からなくなった時は、身近なサポートや私たちのような専門家を頼ってくださいね。
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