
目次
1. はじめに:なぜ今このテーマなのか
産後の不安や孤独感、眠れない夜…それはあなたのせいではありません。
出産は命がけの大仕事です。そしてその後、心と身体は大きく変化します。そんな中、気持ちが沈み込み、「なんとなくつらい」「涙が止まらない」「赤ちゃんがかわいいと思えない」と感じてしまうことがあります。しかし、実は特別なことではありません。
ですが、悩んでいる人の多くが「誰にも相談できない」と感じています。とくに病院にも通っていない、会社にも行っていない、身近に相談できる人がいない——そんな女性たちは、支援から取り残されてしまいがちです。
2. 相談しにくい環境にある人々の現状
「こんなことで相談してもいいのかな」そんな風に思っていませんか?
ビューズにも子育て中の方が通っていますので、「今は職場に属していないから相談しづらい」「子どもが小さくて外に出られない」「誰にどう話せばいいかわからない」という声を多く聞きます。
また、家族や友人には心配をかけたくない、あるいは「甘えている」と思われそうで言えない、という心理的な壁もあります。そうして、 辛い思いを抱えたまま、誰にも気づかれずに過ごす日々が続いてしまうのです。
3. 「相談」の大切さ
相談とは、治療ではなく「自分を知る第一歩」です。
人は誰かに「話す」ことで、感情を言語化し、自己理解が進みます。誰かに相談することは、「弱さ」ではなく「回復のプロセス」の始まりです。産後うつの兆しが見えた時、早めに話すだけでも回復のスピードは変わります。
4. ビューズでできること
誰にも言えなかった言葉を、安心して話せる場所を作っています。
ビューズは、「復職や就職がゴールではない」「話すだけでも価値がある」という支援スタイルを大切にしています。過去にも主婦/主夫の方が通っており、子育ての悩みを共有する姿がありました。 特に、相談しづらい方にこそ、病院でも会社でもない「第3の場」であるビューズが役立つかもしれません。グループワークの中で、無理なく参加できる工夫をしています。
5. 「誰かに話したい」気持ちをどう活かすか
「もしかして私だけ?」——そんなことは決してありません。
ビューズでは、同じように悩みながらも一歩踏み出した利用者さんが、よくこう言います。
「ここで話してみて、自分が一人じゃないとわかった」
「誰かの経験を聞いて、自分の気持ちが整理できた」
話すこと、共感すること、それが支えになります。「完璧な相談」でなくても大丈夫です。
「今、辛いんです」と言える場所でありたいと思います。
6. まず必要なのは「つながり」ではなく、「安心して話せる場」
もし、あなたが「誰にも言えない」と感じているのなら、まずは「話してみたい」気持ちを大切にしてみてください。
誰かとつながることは勇気のいることです。でも、いきなり「つながる」必要はありません。ただ「話せる」場所を、少しずつ探してみてください。
ビューズも相談できる資源の1つです。あなたがあなたらしく生きられるよう、一緒に歩んでいけたら嬉しいです。