時計の針は深夜2時、あるいは3時。 静まり返った部屋の中で、スマートフォンの画面だけが明るく光っている。検索欄には 「復職 不安」「仕事 辞めたい」「将来 生きていけるか」……。
私たちビューズのホームページには、夜23時や0時はもちろん、午前3時〜5時といった深夜から早朝にかけての時間帯にも、非常に多くの方が訪れています。画面の向こう側で、あなたは今、どんな思いで指を動かしているのでしょうか。
「早く寝なければ明日の活動に響く」と分かっているのに、検索する指が止まらない。 それは、あなたの心が「もう限界かもしれない」と必死に発しているSOSのサインです。それでも「休むわけにはいかない」「行って踏ん張らなきゃやっていけない」という強い責任感があるからこそ、あなたは今、その暗闇の中でで一人、耐えているのではないでしょうか。
今回は、夜間に不安がぐるぐると巡ってしまう理由と、朝の強烈な倦怠感を少しでも和らげるための「心の処方箋」をお伝えします。
なぜ、夜と早朝に「つらさ」が強くなるのか?
日中は目の前の仕事や雑事に追われて紛れていた不安が、周囲が静まり返る夜になると、一気に頭をもたげてきます。脳への刺激が少なくなる夜間は、過去の失敗や将来への心配事を繰り返し再生する「反芻(はんすう)思考」が起きやすくなるからです。
そして、夜の間に脳と身体が緊張し続けると、不眠に悩まされます。またも眠れていても睡眠の質は著しく低下します。その結果として、朝起きた時に「身体が鉛のように重い」「強烈なだるさで動けない」「頭が働かず、何も考えられない」という状態が引き起こされるのです。
この悪循環から抜け出すために、よくある2つのタイプ別の処方箋をご紹介します。ご自身がどちらに近いか、一歩引いて眺めてみてください。
タイプA:常に漠然とした不安があり、離れ方が分からない
幼い頃から、あるいはもうずっと長い間、何かしらの不安を抱えて生きてきたという方は、「不安がない状態」がどういうものか分からなくなっているかもしれません。不安が普通になりすぎていて、どう手放せばいいのか戸惑ってしまうのです。
- 夜の対処法【不安の波を掴む】: 不安に強さのレベルがあるとすれば、常に強さMAXの塊のような状態で襲ってくるわけではありません。じっくり観察してみると、高くなったり低くなったり、じわじわと常に変化しているものです。「あ、今また不安の波が上がってきたな」と、少し離れたところから自分の感情の波を掴んでみてください。不安そのものになるのではなく、波を「掴む」意識を持つだけで、少しだけ心が軽くなります。
- 朝の備え【だるさを「耐えるべき事」と思わなくていい】: 朝の強烈なだるさを「自分の我慢が足りないせいだ」と責めないでください。そのだるさは、解決していない不安が身体に現れている証拠です。だるさをただ耐えるのではなく、「安心できる誰かに打ち明けるタイミングが来たんだ」と捉え直してみましょう。夜のうちは、今の気持ちを小さなメモに書き出しておき、「明日になったらこの気持ちを誰かに話してみよう」と自分自身と約束しておくと、「今夜はこれで終わり」という区切りになります。
タイプB:常に緊張して業務をしており、力の抜き方が分からない
「もっと自分ががんばらないと」「完璧にやらなきゃ」という思いが強く、常にアクセルを全開にしている方です。ブレーキの踏み方を忘れてしまい、リラックスする感覚そのものが分からなくなっている可能性があります。
- 夜の対処法【力を抜く「実験」をする】 身体がガチガチに緊張している時は、いきなり力を抜こうとしても難しいものです。そこでおすすめなのが、あえて5秒間、全身にギュ〜ッと最大級の力を入れてみることです。その後、一気に「ストン」と脱力します。布団に入って行っても、起き上がって行っても大丈夫です。これを数回繰り返す「実験」を通じて、身体に「力を抜く感覚」を思い出させてあげましょう。
- 朝の備え【ベッドの中でのリラックス習慣】 朝のだるさは、夜間の緊張で疲れが取れていないサインです。目が覚めたら、いきなり起き上がろうとせず、ベッドの中で手足をグーパーしたり、深く息を吐いたりしてみてください。身体に「ここは安全な場所だよ、戦わなくていいんだよ」と教えてあげることから朝を始めましょう。
ひとりで抱え込まず、心の荷物を「打ち明ける」こと
夜中にスマホで検索を繰り返してしまうのは、あなたの心が「本当に安心できる場所」や「心から納得できる答え」を必死に探しているからではないでしょうか。
しかし、検索画面の向こうにある誰かの言葉は、あなたの人生に感じている責任を、一緒に考えてくれるわけではありません。不安やだるさを一人で処理しようとせず、安心できる誰かに打ち明けること。それが、解決への一番の近道になります。
ビューズは、あなたが「出社しなきゃいけない、でもしんどい」という狭間で悩むとき、一緒に立ち止まり、力の抜き方や、これからの働き方の選択肢を整えていく場所です。
明日の準備は、もう十分できています。 今夜はもう、スマートフォンを置いて、お布団の温かさだけを感じて目を閉じてみませんか。あなたの心と身体を、まずは何よりも大切にしてあげてくださいね。
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