親しい友人の様子がおかしいと感じたり、うつではないかと心配して、何かしらのサポートができないかと思う人は少なくないと思います。ただ、どう接したらいいのかも同時に悩むものです。
「そもそも、うつとの決めつけも良くないのではないか?」
「そっとしておいて欲しいのではないか?」
「おせっかいにならないか?」
そんな方に、サポートのポイントや心がけのポイントなどを書いてみたいと思います。
まずは友人の感情や状況を尊重しよう
友人がうつ病かどうか確信が持てない場合、まずは友人の感情や置かれている状況の理解につとめましょう。友人が不安で落ち込んでいる場合、それは彼らにとって深刻な問題かもしれません。もし相談があった場合は友人の不安をを軽視せず、まず話を聞いてあげてください。
専門家に相談することを提案してあげよう
同時に、友人に専門家の意見を求めることを提案してあげてください。うつ病は精神科医の診断が不可欠です。友人の感情や状況に配慮しつつ、専門家のサポートを受けることが重要であることを伝えましょう。友人がうつ病であるかどうかは、専門家の診断によって明らかになります。友人をサポートしながら、専門家の助けを受けることを提案してあげてください。
孤立感や無気力感に注意!
仮に一人暮らしの友人がうつ病に苦しむ場合、その友人へのサポートが特に重要です。うつ病は孤独感や無力感を引き起こすことがあるからです。この記事では、気分障害の方の社会復帰に専門に携わる立場の視点から、一人暮らしの友人がうつを患っている場合の適切なサポート方法についてアドバイスします。
1. まずは友人への理解。そして共感。
友人がうつ病に苦しむ場合、前述したとおり、うつ病に対する理解と彼が苦しんでいる状況に共感を示すことが大切です。うつ病は単なる気分の落ち込みではなく、複雑な心の疾患です。友人の感情や痛みに対して耳を傾け、彼らの立場を理解しましょう。友人の感じている苦痛は非常に実感のあるものです。苦痛を語ることで、孤立感が和らぐことがあります。
2. 定期的なコミュニケーション
一人暮らしの友人がうつ病に苦しんでいる場合、孤立感が強まる可能性があります。友人との定期的なコミュニケーションを維持しましょう。あくまで友人にとって快適な方法でコミュニケーションをとることが大切です。簡単なテキストメッセージ、電話、メール、ときには対面での会話など、友人が選びやすい方法でコミュニケーションを続けましょう。ただし、友人がコミュニケーションを求めない場合もあるため、話したくなるタイミングを待ってあげましょう。
3. サポートを求められた場合の対応
友人から助けを求められた、または治療を受け入れるという話があった場合はできる限り支援をしてあげましょう。うつ病の友人が治療を受ける必要がある場合、診察やカウンセリングに同行してあげることもいいでしょう。また、友人が日常的なタスクに困難を感じる場合は、サポートしてあげてください。前述のとおりタイミングが大切ですが、買い物など生活上の困りごとを手伝ってあげることが友人にとって大きな負担軽減となることがあります。友人にうつ病への取り組みに必要な情報を共有することも助けになるでしょう。
4. 症状の改善には波があることを知っておく
友人がうつ病に苦しむ場合、症状の安定には時間がかかることがありますが、焦らずに接してあげてください。友人が一時的に回復し、再び悪化するのは、うつ病によく見られるパターンです。そのような波を繰り返しながら徐々に回復の兆しを見せるのが一般的です。しばらくは定期的なコミュニケーションを続けながらサポートを継続してあげることが大切です。